退院前カンファレンスってなに?
こんにちは。まるっとけあグループの平田です。
今回は「退院前カンファレンス」について、現場のリアルな視点からわかりやすくご紹介します。
退院前カンファレンスとは、病院から在宅介護へスムーズに移行するために開かれる重要な会議のことです。主治医から退院許可が出た後、病院側と在宅側の関係者が一堂に会して、情報共有と今後のサービス調整を行います。
この会議は、ただの情報共有ではありません。患者さん(利用者様)とそのご家族が安心して在宅生活を再開するために、必要なケアやサービスを具体的に話し合う場なのです。
どんな人が集まるの?
退院前カンファレンスには、主治医、看護師、病院の相談員、リハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)などが参加します。加えて、在宅側からはケアマネジャー、訪問看護師、訪問診療医、福祉用具業者なども出席します。
中には、15〜20名が集まった会議もありました。ご本人とご家族を含めた大人数での話し合いでは、退院日や必要な福祉用具、生活上の注意点など、細かな点まで調整が行われます。
例えば「その日は台風が来そうだから、1週間退院をずらしましょう」といった判断も、この場で行われることがあるのです。
在宅側からの働きかけもある
退院前カンファレンスは、通常は病院の退院調整室の看護師や相談員が主導しますが、在宅側からも開催をお願いすることがあります。
というのも、書面だけでは入院中の様子が分かりづらいことも多く、「今の状態を直接教えてほしい」とケアマネ側から声を上げることも珍しくありません。
ケアマネジャーの腕の見せどころ
退院前カンファレンスの難しさは、「初めての出会い」が多いこと。
たとえば、入院をきっかけに初めて介護保険を申請した場合、ケアマネジャーも病院側も「はじめまして」の関係。ご自宅の状況もまったくわからない中で、限られた時間で必要な情報を聞き出し、最適なプランを組む必要があります。
「階段はありますか?」「お風呂の形状は?」「ベッドの配置は?」
細かなヒアリングが重要で、ここでの対応力がケアマネジャーの力量に大きく関わってくるのです。
オンラインと対面、どちらがいい?
最近では、感染症対策などもあり、オンラインでの退院前カンファレンスも増えてきました。ただ、やはり対面の方が表情や空気感が伝わりやすく、個人的には「できるなら対面」がベストだと思っています。
退院前カンファレンスは“在宅生活の出発点”
退院前カンファレンスは、在宅介護のスタートライン。
この会議でどれだけ正確に情報共有ができるか、どれだけ丁寧に連携できるかによって、退院後の生活の質が大きく左右されます。
ご本人、ご家族、医療、介護、そして福祉のすべての関係者が一丸となって行うこの会議は、私たち現場の人間にとっても毎回が真剣勝負です。
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